今週のジャンプはマジ卍固めでした
こんにちは、趣味用のブログは一つにまとめることにした田中聖斗です。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
見ましたか? 今週のジャンプ。マジ卍固めですよ!
今週の表紙は、小学生に人気なのになぜか深夜枠でアニメ化した『鬼滅の刃』です。
あれか? 深夜なのは鬼が人を食ったり、鬼の首をスパッと斬るからか?(首を斬らないと死なない設定)
鬼滅の刃(巻頭カラー)
表紙だけでなく、巻頭カラーも鬼滅でした。
表紙はそれぞれの「刃(日輪刀)」を前に突き出す「未来」感。
このマンガが少年の心を捉えているのは、この「それぞれの刀」というのもあるので、それがカラーなのがいいですね! 鍔の角度や義勇さんの腕のデッサンがじゃっかんおかしい気もしますが、それも気にならないくらいカッコイイです。
もっとも、下の主人公三人組と、柱(幹部みたいなもの)である義勇さんはわかるとして、カナヲ(一番上の女の子)もいますけど、この感じだと、この最終決戦は五人しか生き残れないという前フリですか?
それとも、カナヲは師匠である胡蝶しのぶを目の前で喰った(吸収した)上弦の弐の鬼 童磨(敵のトップスリー)と一人で相対しているのですが、まさか勝っちゃうフラグですか? しのぶが残したなんちゃら~みたいに、鬼にはない人の強さである、連綿と引き継いでいく何か(毒)で、結果的に倒しちゃうということでしょうか? それとも、しのぶが童磨の体内から毒を喰らわせるというウルトラGをやってのけるのか? 期待です。
さて本編ですが、上弦の参である鬼 猗窩座の圧倒的な力の前に、刀も折られて、技も全部読まれてしまう義勇さん。
そんな義勇さんがやられているのを見ながら、猗窩座の強さの分析をしながら、父親から受け継いだ「闘気を見せない」やり方を模索する主人公 炭治郎が、「攻撃するぞ!」とバカ正直に宣言した後に見せた、必殺の剣戟が炸裂!!
私の利用している『ジャンプ+』アプリ(有料)だと、巻末にフルカラーマンガが一作ついてきますが、最近は鬼滅がフルカラーですが、カラーになると深夜アニメにされた理由がよくわかります。
録画予約してみろよ、少年たち! 土曜だからって夜更かしはダメだぞ!
鬼滅のおまけ
今週は鬼滅のアニメ化を祝って、スピンオフ作品が前後編で載ることになりました。
主人公は今回、鬼に押されまくった冨岡義勇さんと、すでに鬼にやられた胡蝶しのぶさんです。
いいですね。どうしてもマンガの設定上、
- 死ぬほど強い鬼
- それを倒すための組織が鬼殺隊
- その中でも強さを認められた「柱」
- なのに、その柱すらやられるほど強い鬼
- 連綿と何代も代替わりしていく柱
となっていて、主人公が柱じゃなくペーペーということもあって、どうしても柱が鬼の強さの「引き立て役」になりがちです(今週号もそうでした)。
それぞれいいキャラしているのに、アッサリ死んではもったいない!・・・ということで、柱が主人公なんだと思います。
伝令ガラスに告げられて町に向かった義勇さん。
しかし、原作同様『古見さんはコミュ障です』並みにコミュ障な義勇さん、市民に不審者扱いされてしまいます。
そこは原作ではすでに故人の胡蝶しのぶさんが助けてくれ、事なきを得ました。
コミュ障はいらぬ誤解を受けるものですね(実体験)
お話は、熊に喰われたオヤジの復讐をしようとしている娘が、実は熊じゃなくて鬼になった父親だということを隠していて、それを見破って危機に駆けつける二人の柱、という展開。
結果は次週に続きますが、本編では多くの隊士にとって「鬼=殺すだけの相手」なのに今回は娘のことを認知した父親と、過激派のしのぶとコミュ障の義勇がどう対峙していくのかが見物です!
他の柱のスピンオフもどんどん出来そうですね。
今週のネタマンガ
私の中では完全にネタマンガ指定された『神緒ゆいは髪を結い』ですが、今週でそれが確信に変わりました。
とにかく強すぎる主人公(黒ゆい)に鼻っ柱を折られて、男たちからバカにされるようになった過去を持つ空手女子 まいにゅん。しかしギャルにもなった新しいまいにゅん(言いにくい)は、空手ではない奥の手を出してきました。
ま…………マジ卍固め……だとぉ!?
普通の卍固めと何がちがうのかサッパリわからない、マジ卍固め。いや、最近はもう「マジ卍なんて死語だよ」と若い世代は言っているが、色んな意味で大丈夫だろうか??
そんな私の心配をよそに、意外と効いてるヤンキーギャル奥義 マジ卍固め。
「109箇所」を締め上げるマジ卍固めで決まったと思ったまいにゅん。男たちの羨望を受けることが目的だったことをカミングアウトします。
全ての映えが あーしの復讐よ!!
私はレスリング部だったので試したことがありますが、相当力がないと卍固めってすぐ返されるよね?・・・当然この後はあっさりマジ卍固めを外された黒まいにやられてしまうのですが、なかなか強烈なインパクトのある(小物感のある)敵役として、『今日から俺は!!』の今井とか、ジャンプに連載中の『ジモトがジャパン』に出てくるマスラオみたいなポジションとして頑張ってほしいと思います。
こういうキャラって大事です。
間に合うか? ネオレイション
敵キャラがおそろしく魅力のない小物が多かったネオレイション。
絵も舞台設定も悪くないのに、ストーリーとキャラの魅力が弱く、打ち切り路線まっしぐらで心配でしたが、今回は主人公 ネオがなぜハッカーになったのかを回想する第二回。
いよいよ、天才ハッカー誕生の理由が明かされます。
自分を認めてくれた、不治の病に冒された女子のため、幼い日の主人公は、ハッカーとして禁断の選択を行います。
よくある展開かもしれませんが、これまでダークヒーロー設定なのにどうも小物感が否めない展開が続いてきただけに、これくらい荒唐無稽で壮大なくらいの方が少年マンガっぽくて逆にいい!! 読んでてワクワクします。
というか、打ち切りマンガは最後の出し惜しみみたいにこういった展開を持って来ますが、小出しでいいんだから、もっと早くこの設定を入れておけばよかったのに! って展開でした。
逆に、これだけの展開の前が、なんであんな「峠でバトル」編だったのか謎(打ち切りが決まったのかな)。
『頭文字D』みたいに作者が峠で走っていたから描けるリアリティを見ているだけに、全然カッコよくない車とか、ハッカーで悪党と言ってるのに、一緒に戦った坊主が「走りはダメだ」とか言う謎展開は、よけいダメさが際立ってしまった。もったいない。
でも今回は心から「描きたい!」というものが始めて見えた回で、題材である「ハッカー」のイメージらしく、これくらい、読者が「見たい!」と思う内容で突き抜けてほしいものです、最後まで。
読み切りは突き抜けていた
読み切りは、絵にちょっと課題はあれど、ありそうでなかった「魔法を使うと反動も出る」という、リスクのある魔法の世界の設定、すがぬまたつや氏の『RISKY MAGICIAN』。
主人公は、魔法を使うと何かの記憶がなくなるという、ちょっとあり得ないながらも、先の読めない展開でマンガ的でした(魔法自体があり得ないだからこれくらいがいいんでしょう)。
主人公が凄いんだかヘボいんだか、よくわからない中で、魔法を使うことに対する葛藤を描けているのはなかなか白眉でした。
記憶をなくしてるもんだから、主人公に復讐しようとしている人のことが、まったく思い出せません。
も、盛り上がらない・・・でもそれが計算で描けているのがとてもいいですね。シュールギャグで映画までされた『斉木楠雄のΨ難』みたいです。客観性のある頭のいい人が描いたのだと思われます。
そして敵役も、ギャグマンガらしく突き抜けて間抜け
そして右足はなぜかの紗々!
主人公の何気ない一言を気にして、魔法で整形したものの大失敗(紗々になる発想が凄い・・・)。それを逆恨みしたわけですが、主人公がなんなく撃破し、魔法で紗々(になった足)を治してあげることになりました。
バトルの中で、最初に忘れた物の伏線もしっかり回収しつつ、主人公を慕う脇役の女の子にも最後に作品のオチに使ってくるあたりも、かなりいい感じです。
まったく連載向きでない設定ではないので、引き続き新しい作品を作ってくれたらなと思います。
今週のジモトがジャパン
現在のジャンプ誌上で唯一季節感を気にしているギャグマンガ、ジモトがジャパン。こちらもアニメ化(これは朝のキッズ向け番組内で)ということもあり、センターカラー。
今回はマンガにありがちな、新入生が上級生に絡まれるシーンから。
もっともこのマンガの場合は「カツアゲ」ではなく、「田舎いびり」で、群馬出身の子が、いびられているのを、我らが都道府拳部のトキオにカッコよく救われます。
忘れてたけど二枚目設定だったトキオ。
何も知らない後輩は、そんなトキオに憧れ、トキオのいる部活に入ろうと決意して、部活発表を待ちます。
そして登場した我らのトキオ(いつもの方)。
全部夢であれ……!!
大好きなアイドルが男と同棲していたり、
大好きなプロ野球選手が薬物に手を染めていたり、
大好きなペヤングが売り場から消えてしまったり、
「全部夢であれ!!」ということは誰にでもあるものです。
トキオのことを信じようとする後輩。
しかしそんな後輩のことはまったく関係ない我らがジャパン。
トキオたちを「ダメな例」と切り捨て、自分だけやたらカッコイイアクション。
なんか宗教っぽくなっている、都道府拳部。
明らかにヤバい集団扱いされて、最後には裸のトキオがひたすら出まくるナゾのPVが流れ、1年生の入部者はゼロが確定しました。
でも、『マサルさん』のアフロみたいに誰か入ってくるよ、きっと。
今週のアクタージュ
今週の死亡フラグ
タイトルのわりに全然チェーンソーの見せ場がない『チェーンソーマン』。
個人的にはこの淡々とした雰囲気は好きですが、少年誌としてはどうなんでしょうね? 途中で終わってほしくないものです。
今回は、主人公 デンジのバディ(相棒)アキ(♂)と、アキの先輩であるバディ 姫野先輩が、公安に入りたてのアキとのタバコを通じて回想するシーン。
あれやん、確実にあれやん!
数々のバディと死に別れたデビルハンター 姫野。
タバコを吸わないとかたくなに言うアキに、デビルハンターの真実をサラッと語ります。
なんならバディの家族や恋人からも恨まれ、それを甘んじて受け入れるマトモな人です。
しかし、しかし!
姫野先輩の死亡フラグが立っちゃったよ!!
とりあえず、最後に出てきて「デンジを殺せばお前らを助けてやる」と持ちかけた敵の言葉を信じてとち狂った新人ちゃんを姫野先輩がどうにかして、ついでに悪魔をカッコよく倒すものの、公安が中々捕まえられない強敵「銃野郎(ストレートなネーミングだ)」の強さを見せるために、強い姫野先輩がやられちゃう展開でしょう!
鬼滅の刃の柱と同じように!
残念だけど! 惜しいけど! スピンオフ希望! いや、死なないで!