今週のジャンプはガナッシュ未遂でセクシーでした

こんにちは、もう金曜日で季節の変化の速さに驚いている田中聖斗です。

皆さん、いかがおすごしでしょうか?

今週のジャンプは、ワンピースが表紙でした。

ワンピース、どうなるんでしょうね!

 

(以下ネタバレ)

さて、今週の『Dr.STONE』は新しい冒険のための準備回「船を作る」という大仕事でしたが、それを「写真に収める」という切り口で、長い制作期間を季節ごとに描いたりしながらうまくいろんな話を盛り込んでいましたね。

それぞれのキャラが、それぞれの季節を、科学技術を使って楽しむ。ダメ男ギンローもいい味出しています。

そしてついに・・・船が完成!

もちろんそれがこの「写真に残す記録」としてのシメ!

 

機帆船ペルセウス!

というか、想像以上にでかいけど、乗組員少なくない?

次回は村に残る人、残らない人との別れがあるのだと思いますが、人数増やさないと村も農業とかやっていけないよねぇ。復活液で復活する人が増えるのか? そして航海に出た後に帰ってきたら復活駅で復活した(今までほとんど出ていない)大人が村を支配しているという展開になっているのか?

まったく先の読めない展開で次が楽しみです。・・・えっ、次週はお休みですか??

 

『Dr.STONE』と同じく、アニメ化した『約束のネバーランド』。

死んだと思っていたノーマンがなんだか食用児たちの頭領になって、自分たちを食らう鬼たちを絶滅する計画をドンドン進めていきます。しかし、エマたちは、旅の途中で「人間を食べずに生きていける鬼」と出逢い、ノーマンの進める計画すべてに乗り気になれません。

そして今回、その意見をぶつかり合わせる時が来ました。

ノーマンは、犠牲なく食用児が助かるため、人体実験もしているようなこの仕組みすべてを破壊するため、鬼を絶滅させる必要がある『現実』をエマに突きつけます。

しかし、そこは僕らの少年誌の主人公、エマ(そういや少年誌なのに女の子が主人公って珍しいよね)。

「現実」を理解しながらも、「理想」を追い求めます。

「海賊王に、俺はなる!」みたいな感じです。

ノーマンの考えは「大人」の考え。頭の中で確率論を計算して、いい確率の選択をする。ちょうど、「勉強した方がいい暮らしが出来る」的な。

でも、エマは「海賊王に、俺はなる!」というような考えで、ノーマンの「確率論」に反発。そうだよ、確率だけ選んだら、ここにいなかったんだよ、私は!

少年誌ならではの熱い展開です。

子どもたちが理想を追わずにどうなるのか? 大人になったノーマンとエマの対比が描かれていきますが、あくまでもそこは、ぶっ飛びエマさん。

ノーマンのお手々を「GYU」として、あっけらかんと「救われる方法を探してくるわ!」とノーマンに提案します。口だけじゃないのが、主人公の主人公たるゆえん。勉強になります。

んも考えてなさそうなルフィ・・・じゃなかったエマ。

でも、自分の心に素直に従って、「うるせえ!俺がいいって言ったらいいんだ!」と周囲の不安をよそに自分の道をひたすら突き進みます。

でも、エマはルフィとちがって女の子。優しい心の持ち主です。

「海賊王に~」とちがって、動機が自分の中からではなく、あくまでも「誰かのため」なエマ。

それを少年誌で違和感なく描いているのも凄いですが、ストーリーはガチガチの王道なのが、読みやすくて人気な秘密かもしれません。こちらも次号以降で別れを描いていくのでしょう。

彼女たちの旅は、まだまだまだまだまだ、続きそうです。ワンピースほどではないから大丈夫だと思いますが。救われる未来がやって来ることを祈ります。

 

エマと同じ「チビっ子」といえば、『ハイキュー!!』の星海光来さん。

主人公 日向の上位互換である、「小さいけど、跳べる」アタッカーです。

しかし、過去には辛いこともあったようで、それが今の自分を作っているんだというストーリー。なぜか父や兄はデカいのに、自分は小さいまま。それでもバレーという夢中になれるものを見つけます。

しかし、どれだけ練習しても、身長の高い兄に「遊び」のバレーで、「身長」という大きな現実を突きつけられて凹む光来くん。

しかし、母から「大きくなる方法はないけど、強くなる方法はある」とイイコトを教えてもらいます。

強靱な精神を持つ子の母は強い。『火ノ丸相撲』にも通じるものがありますが、少年マンガの鉄則です。そしてこのお母ちゃんは死んでるというのも少年マンガのお約束です・・・が死んでない展開かな?

そして、今、ユース代表候補にも招集されるようになるほど強くなった光来くんは、アタッカーだけじゃない非凡な力を日向に見せつけます。

本職である、ユース代表候補の天才セッター影山が「かんぺき」というセットアップ(トス)。

「強く」なるために自分を最適化してきた男という強敵が日向と烏野高校メンバーに立ち塞がります。

木兎の時の相手(桐生)は、日本で3本の指に入るアタッカーだったわりに「咬ませ犬」感がハンパなかったですが、今回は主人公の敵で壁になるという意味で、メチャメチャ魅力的な相手です。

かなり苦戦させられると思うので、「元祖小さな巨人」の力を借りて、日向たちがどう戦うか? 楽しみですね、今後が。

 

ここのところ、なんとなく続かなそうな新連載が続いておりますが、『神緒ゆいは髪を結い』は、ふざけたタイトルながらも、アニメ化もされ、妖怪研究家の人にも紹介された『ぬらりひょんの孫』の作者ということもあり、続きそうな気配を見せている展開です。

エビ型の髪型だから「エビちゃん」・・・色んな髪型の女の子が登場するのかもしれません。

相変わらずネタマンガ化している気もしますが、多数の作品が混在する「マンガ雑誌」の中で、こういった読者が思わず突っ込みたくなるようなマンガの方が、重いストーリーのものよりも続くのもわかります。

名作と呼ばれる『スラムダンク』だって、「フンフンフンディフェンス」とか、最初はほとんどギャグマンガだったし、『ドラゴンボール』だって最初はギャグでしたからね!

これは続きます、たぶん。

 

とはいえ、ガチなギャグマンガも雑誌に必要でして、そこに行くと『ジモトがジャパン』ですね。

アニメ化もされて、声優も豪華という、ジャンプの力をまざまざと見せつけ、同じ作者の短編『地球少女テラちゃん』もアニメ化されんじゃねーのかという感じのするジャパン。

今回は修学旅行最終日。

ガナッシュ未遂事件!

なんそれ?

検索しても出てこずに、みんな困っています・・・コミックスできっと正体が明かされるのだと思いますが、「ガナッシュ」に近い何かのパロディか、それとも「ガナッシュばかりじゃない」という言葉から、「悲しい」と「ガナッシュ」をかけただけなのか、気になります・・・こういう「気になる!」ってものを作るのも連載には大事ですが。

本編は、USJならぬ、ジモーサルスタジオジャパンの大阪アトラクションをジモーラを使って満喫し、主人公 ジャパンに恋心を寄せる「湯瀬こまち」が告白の場所として選ぶ「通天閣観覧車」に行こうとしたその時、まさかの人物が通せんぼ。

このくだらないセリフを、アニメでは玄田哲章さん(シティーハンターの海坊主の声の人です)が言うそうです。声優のムダづかい!!

 

「昼さがり観覧車」ってのもなんかのパロディなんだろうけど、わからん、わからなさすぎる!

たしかにたこ焼き型のゴンドラもどうかと思うけどさ!(マスラオはこまちさんに都道府拳でやられました)

ジャパンに恋してる小町が、ジャパンの勘違いで、都道府拳部に入ることに。

そうか、都道府拳部に黒くて長髪の女性キャラが・・・いや、待て。

 

今頃気づいたけど、この作品、ようするに、

 

『マサルさん』じゃね?

セクシーコマンド外伝 すごいよ!!マサルさん(1) [DVD]

 

いや、マサルさんでしょう!

ジャパン=マサル(KYな主人公、ボケ)
トキオ=フーミン(ツッコミ)
こまち=モエモエ(ヒロイン)
マスラオうまい棒(服部)(こりない敵)
都道府拳=セクシーコマンドー
都道府拳部=ヒゲ部

的な?

そうなると、今後はナゾの生命体(メソ)が出てきたりするんだろうね!!

 

今週のアクタージュ

もうすぐ発表なのに、映画を撮るにあたり「やっぱり人がたらねーよ!」と、なる夜凪と吉岡。

夜凪はストレートに、半グレ幽霊部員 朝陽にお願いしに行きます。

朝陽から、そもそもあんた名前覚えてなかったじゃん? と中々鋭いツッコミをされ、クラスメイトに大分失礼なことをしていた自分を思い出す夜凪さん。

自分の身の程を知っている庶民から見ると、夜凪は美人で、身長も高くて、スポーツも勉強も出来て、キラキラした世界に住む芸能人て天上人。

下々の庶民の気持ちなんかわかんないでしょ?

あんたたちはキラキラした世界の住民でしょ?

なにが彼女をそうさせたかわからないけれども、一生懸命メイクして頑張ってる庶民ゆえの、ひねくれた発想で、天然美人の夜凪にグサグサ言いたいことを言ってきます。

夜凪は言われたいこと言われて、そのままスルー・・・・と思ったけれど

芸能界で知り合った「友だち」のことを悪く言われていることに怒って自分の感情をあらわにしてぶつけます。青春です。

しかし、それがために、距離が置かれてしまうのもフツーのことです。

 

そんなわけで、青春の舞台と言えば校舎の屋上に行く夜凪。

なんかいつも「ごめんなさい」と凹むのはこのマンガの定番です。

「名前…覚えてなくてごめんなさい」

 

でも、その衝撃的にもとれる言葉が、夜凪の心の変化を如実に表していることに気づいた、未来の名監督 吉岡(たぶんね)。

全然公開まで日にちがないのに、脚本を書き直して、撮影して、編集をしようと夜凪に提案します。

ひょっとしたら大人だったら、スポンサーとか関係者とか色々なからみで「まぁ、しょうがない、コレで行こう!」とになるかもしれないところも、最後の最後まで作品にこだわる若者らしく、純粋な気持ちで「良い作品」作りに情熱をかけるわけですよ!

しかもそれが、作品の質だけじゃなく、目の前のクラスメイトのストレートな想いに対しての、ストレートな回答だからなおさらです!

 

青春!

どんな脚本になるのか、どんな映画になるのか、どんな成長を彼らが見せるのか?

まさに青春群像劇を、地で行く展開になると思います。楽しみです。

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