今週のジャンプはアクタージュを何度も見返します

おはようございます、最近漫画ばっか読んで何もしてないんじゃないかと思われている田中聖斗です。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今週のジャンプは、これまた新連載『獄丁ヒグマ』が始まりました。

今回の新連載3作は、王道ヒーローというよりもダークヒーロー系ばかりで揃えてきたのかな?という印象。

これはつまり、「どれか当たればいいや」という感じなのかもしれませんが、書く方としては、プレッシャーですよね。まるで、同じようなポジションの選手を獲ってきて、ひたすらレギュラーを競わせる、中日ドラゴンズの落合監督時代の頃のような絶対競争主義。まぁ、ジャンプらしいといえばジャンプらしいですが。

さて、新連載『獄長ヒグマ』ですが、なんかどこかで見たことある雰囲気、ストーリーです。

絵柄もストーリー、設定も悪くありませんが、どうなんでしょうね?

『鬼滅の刃』とか『べるぜバブ』が始まった時のように、「ありそうでなかった」という部分があまりないので・・・とりあえず今後に期待しましょう。

どうしても「和モノ」は漢字がやたら多くなるので、小学生が盛り上がるにはもうちょっとオリジナリティのあるカタカナ語に訳してもいいのかなと思います。絵柄が「ザ・和」ならいいのですが、そうでもないので。エンタメ絵なら設定もエンタメっぽくなってるとおもしろいのですが。

「うまさ」だけじゃないのが少年漫画の難しい所です。

 

センターカラーは、『銀魂』や『斉木楠雄』が上手く行ったからなのか、まさかの映画化をした『ニセコイ』特別読み切りでした。

内容はまぁ、取り立ててどうこうということもない話でしたが、カラーは映画情報がたっぷりありましたので、出演者のファンにはたまらんと思います。個人的には全員高校生っぽくなさすぎだろうと思うくらいですが。

ただ、電子書籍だと、例によってジャニーズ所属タレントが『かまいたちの夜』化するので、中島健人(ケンティー)と中条あやみとのギャップがヒドいので注意が必要です。ファンの方は迷わず雑誌版を買いましょう。

単体のシルエットビジュアルは慣れましたが、対談の場合は衝撃です

 

(以下、ネタバレが若干あります)

今号の白眉(はくび)は、『アクタージュ act-age』ですね。

[wpap service=”with” type=”detail” id=”4088816579″ title=”アクタージュ act-age 4 (ジャンプコミックス)”]

これまで、スゴイスゴイと周りが言うだけで、俳優として、マタギの役になりきるために本当に狩人になる初回のエピソードほど、インパクトのある魅せ場がなかった、舞台俳優 明神阿良也(みょうじんあらや、↑の人)に思いっきりフォーカスが当たる回。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を、大人の舞台でやるということは、上記の映画版『ニセコイ』のように、「子どもじゃなくない?」というツッコミを受けることが必死。

でも、この作品のスゴイ所は、読者がそう思うことを確実に見越して、さらにキャラに見せ場として昇華してストーリーの中に入れてしまって、場面転換にすら使える所にある。

マンガだからできる表現でもあるのだけど、もうね、これを見るだけで、本物の明神阿良也を見たくなる。こんなマンガはなかなかありません。今、「死にたいな……」と思ってるキミ、君こそこのマンガを読むべきだ!!

読み切りの頃からわかっていることとはいえ、作者は、よほど演劇に対して、深くて強い思い入れがあることがよくわかる回でした。

 

今回は、明神阿良也の凄さを見せつつ、ここから主人公・夜凪景(カムパネルラ)怒涛のクライマックスはどうなっていくのか!?

そして、夜凪に「死にゆくもの」の気持ちを自らの人生でもって伝え、舞台初日に病院に担ぎ込まれた演出家・巌裕次郎の生死は!?

最近影が薄い、夜凪を見出した映画監督で読み切りの主人公で巌のいる病院から舞台に向かった映画監督の黒岩墨字は最後にどんな解説を付けて〆てくれるのか!?

 

期待しかありません。楽しみです。

 

その他、前号で期待させるだけ期待させて、今回特別にそれが素晴らしく回収されたものはありませんでしたが、『鬼滅の刃』はいきなりクライマックスになりそうなくらい全員集合してきたので、そこだけが気がかりです。

 

あと面白かったのは、『Dr. STONE』の、麻糸から服を作るシーン。

個人的には、「えっ、みんな布じゃなくて毛皮着てたの?」と改めて思ったのですが、そうなんですよね?

ま、それはいいとして、服を作るにしても、ここは普通の「学習まんが」と違うのがこのマンガ。たった一話で、植物から糸にする所から、織り機、なんなら、現代風の服、そしてそれを販売するデパート・・・というところまでひたすら突っ走ります。

この疾走感が、このマンガの魅力です。

お硬い学習まんがではありえない超展開

それもこれも、学習まんがと違って、アクの強いキャラ設定がしてあるから成立する。

 

あくが強いキャラ設定といえば、今回は、1話目から登場しているもののキャラが弱かったヒロイン、杠(ゆずりは)も、「大好きな手芸」のために、布づくりで疲れきっていたことを忘れ、服飾作りの鬼と化し、人間と文化が石化したストーンワールドにファッションを、そして千空たちがそれを利用して一気に金儲けを果たします。

少年マンガだけど勉強になるこの作品らしい、マンガっぽい展開。

 

ほかは、毎回取り上げている『ジモトがジャパン』ですが、なんと今週号唯一の季節ネタをやってくれましたが、なんとなく打ち切り臭がしてきましたね。

タイトルも、弾けているようで弾けてないし・・・ってよく見たら、『地球少女テラちゃん』も収録した第1巻の告知を見て、『テラちゃん』の作者だったと今気づきました。

注)『地球少女テラちゃん』
「私は地球」という電波系に見せてホントに地球なテラちゃんという少女が、ゴミのポイ捨てやらで体調を崩したり、鼻血がマグマだったり、泣いて雨を振らせたり、ことごとく地球と連動し、地球環境問題とギャグをミックスするという野心作(笑)。本誌での読み切りの他、『ジャンプ+』でもちょっとだけ連載(今も読めるよ)。

・・・久しぶりに読み返してみたら、『ジャパン』に登場する「ヒデ」もまんまの名前で普通に出てた(汗)。内容も、地理的な知識が身につく点も、ほぼ同じようなもんじゃないか!!

『地球少女テラちゃん』の一場面(読みたい人は画像をクリック)

個人的にはツボったマンガだけど、見事に打ち切りしたのですが、テーマといい雰囲気といい、「ジャパン」も似たような感じで、これが本誌で受け入れられ続けるのか・・・・という気もする。

 

 

つねに一番最後にいる、『ゆらぎ荘の幽奈さん』は、最近バトル展開が多かったので、ジャンプお色気マンガあるあるで、バトルが続いた後は、とにかく意味もなく脱ぎまくる回がありますが、まさにそれでした。

本当は完全にまるっと尻ですが自重します。ちなみにアプリ版『ジャンプ』に収録しているカラー版では、水でおパンツが透けており肌が見えてとてもエロいので外で見るには注意が必要です

しかかもターゲットである、ン百歳の座敷わらしである仲居さん(名前じゃないよ)は、見た目が幼女なので、色んな意味でヤバイです。逆に、これでバトル展開の帳消しになるのか不安にさえなります・・・でも、なんだかんだ「ジャパン」より面白いので、「ジャパン」が打ち切りになりそうな気がします・・・。

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