今週のジャンプはネタマンガの圧勝でした
こんばんは、花粉で目の奥までやられてしまった田中聖斗です。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
ついについに日曜日になってしまい、あやうく先週号になるところでしたが、今週のジャンプ(2019年20号)です。それにしても、発売日にすぐ更新できる人ってどうやって時間を捻出しているのでしょう?
表紙は『約束のネバーランド』です。いよいよ新しい旅に出て行く、エマとレイ。
それよりも表紙の「”約束”への扉を開け」という言葉が気になりますね。そういえばタイトルにも入っている「約束」とは何なのか? 誰とした約束なのか?
これまでは、子どもたちの「サバイバル」がメインでしたが、いよいよメインテーマに切り込んでいくのかな?という感じです。編集者が「勇み足で書いちゃった」とかではないと信じたいところです。
今週のネタマンガ
私の中で完全にネタマンガ化認定をされた『神緒ゆいは髪を結い』。
今週はいわゆる「スポーツテスト」編です。
のっけから悪巧みをする、「ライフラバー」の一人、松蔵院カーラ。
・・・えーっと、カーラって 誰?
マジ卍固めのギャルの子?
ちがうな。マジ卍固めはポニーテールだ。
ちょっと見返してみます。
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・
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いました。
いた。
キャラ的には、の真矢愛莉的な位置づけでしょうか。「ライフラバー」の一人と名乗っていますが、さしずめ、『花のち~』の「コレクト5」、『花男』の「F4」に相当するものかなと。
学園を牛耳る大金持ちグループの紅一点。その中の一人の男に恋心を寄せている点も同じです。というか、狙ってかぶせてるんでしょう、同じ集英社だし、ツインテールだし。
さて、そんなカーラさん。
自分のことに興味を持たず、神緒ゆいに夢中になる鍵人(キイト)を自分に振り向かせるため、神緒ゆい(白い方)をおとしめるべく、部下の特殊SPたちに、彼女の髪を結っている鎖を奪わせようとします。
刺客第一弾は、シャトルラン(20mをひたすら走るやつらしい)の時に襲ってきたこの男。
元フランス外人部隊!
しかし、外人部隊出身の高柳慎吾(27)は、シャトルランを続ける神緒ゆいを追いかけるものの、へばり負けてしまいます。
「巨乳でシャトルラン247回の女!! 神緒ゆい!! 完璧だぁ~!!」
という周りの声も中々ネタですが(シャトルランは一応247回が最高の仕様らしい)、それよりも高柳慎吾(27)は本当に外人部隊出身なのか?? というツッコミどころが満載なのがこのマンガ。
そういえばフランスきっての大聖堂、ノートルダム大聖堂の火事は凄かったですね。
高柳慎吾もこんなお嬢様のために働くのではなく、フランスのために働いてほしいものです(※高柳慎吾は日本人です)。
さて、刺客二番手は、なんと紀州御庭番の真壁源三(31)。
走り幅跳びの砂の中から突如として現れ、飛んでくる足をキャッチした真壁。
つかんだ足は神緒ゆいじゃなくて、女装したキイトのものだったが、飛んできた足にドンピシャで片手でキャッチするあたり、ただ者ではありません。
いや、というか、見た目が!!
見た目が31歳とは思えないその風貌もさることながら、こんな格好をするSPもいないだろうというツッコミを思わずしたくなります。
さらにツッコミどころは、三番目の刺客、ジャマイカ人のウサミミン。
名前からしてフザけていますが、ただ単に、この勝負のためだけに作り出されたとしか思えない、SPなのにランナー。そしてジャマイカ人(ウサイン・ボルトの国ね)。勝負の展開もだいぶフザけています。
トラック競技なのにトラックの上を走ってるとか、なんで女と男が一緒のレースをやれるのかとか、神緒ゆいの足が速いことを、
ズギュウウウウ
と表現するところもなかなかのツッコミポイント。
そもそも、何よりもツッコミどころは、今回出てきた三人は、カーラのSPと呼ばれていますが、SPは「Security Police」の略だということ。SPはその名の通り警察官の中の職種の一つであり、個人に仕える用心棒のことではない。
それなのに、SP・・・と思ったのですが、最後にはそのツッコミなんかかき消えるくらいの展開が待っていました。
やるしかね――んだ!!
モブキャラの解説にもあるように、5400万円で売り出されたジェットスーツを使うキイト。
なんたって俺には金がある。
100m走で追いつけなくても、スタート時は普通にスタートする形をしてても、すぐにこのジェットスーツを着て追いかければ、時速50km近く出るこのスーツを着れば、やつらに追いつける!
・・・そんなキイトのブッ飛んだギャグ思考により、神緒ゆいの鎖は守られ、カーラの悪巧みは見事に打ち破られたわけです。
・・・・今後もこういう展開なのだろうか??
楽しませてくれそうです。
ゆらぎ荘の幽奈さん
同じラブコメなのに、かたやシリアス展開だったゆらぎ荘。
主人公 冬空コガラシの幼少期の、施設で生活していた時の話でした。
霊媒体質で、さまざまな霊に取り憑かれてきたコガラシ。
しかし、それを信じてくれる人は誰もいない孤独な少年時代を送ります。唯一心を寄せる施設員も、さすがに霊的なことは信じてくれません。
そんなある日、施設内をうろついていた狂犬に取り憑かれてしまうコガラシ。
そして、あろうことか、大好きな(たぶん)さくらお姉さんを傷つけてしまいます。
入院するほどのケガを負わせたのに、それを責めるわけでもなく、コガラシの気持ちをおもんばかるさくらお姉さん。
なぜこの展開でさくらお姉さんが初恋の人にならなかったのか謎です(だいぶ後のコガラシの師匠が初恋の人になる)が、とりあえずコガラシはいたたまれなくなって町に飛び出します。
そして今度は、デイトレーダーの霊に取り憑かれてしまうコガラシ。
デイトレーダーは、このままでは大損をこくし、別居中の家族に金を残したいからと、一ヶ月もコガラシの体を借りて取引を続け、ついに成仏します。
しかし、コガラシは、霊の最後の言葉、儲けた分を利確して現金化して「ある所」に送金してくれという頼みを無視してしまいます。
その送金先は、さくらお姉さんとその母親、つまり別居中の家族でした。
コガラシが霊の頼みを聞かず、なんなら暴落しても放置した結果、儲けどころか借金を抱えることになったさくらお姉さん。高校生なのにやたら男気があふれるコガラシの少年時代は、自分のことしか考えられない普通の子どもでした。
しかし、いくら霊に憑依されたからと言って、自分がした行動(正確にはしなかった行動)によって、大切な人を傷つけることになることばかりいたコガラシは、決心します。
こうして、霊媒体質だけど超強くて、様々なバイトをしてきていろんな事もできる無敵な男(そしてラッキースケベ体質)の、冬空コガラシの今につながっていきます・・・・が、なぜかそれが、子どもの体のまま現代に来てしまったからさあ大変。
来週はどうなるのか見物です。
チェーンソーマン
無間地獄の空間に閉じ込められた主人公たち。
それを破るべく、「刀」を使うというアキに対して、死亡フラグが立っていた姫野先輩はとりあえず、大事なアキくんのために、プッツン新米ハンターと同じく、主人公 デンジ(チェーンソーマン)に死んでもらってこの無間地獄から出ようというトンデモ行動に出ます。
いや、怖すぎるでしょう、姫野先輩。
その結果、プッツン新米ハンターに刺されそうになるデンジでしたが、アキが体を張って止めるという展開に。
ここまで「いらない子」扱いされた上に、アキが「コイツは必要だ」とまともなことを言われた以上、引き下がれないデンジくん。
あいつは俺が食べたいんなら、食べられてやろーじゃねーかと、口の中に飛び込んで、チェーンソーで切り刻み始めます。なんか、チェーンソーの悪魔に恨みがある人らしいです、相手は。
良い意味でも悪い意味でも、先がまったく読めないチェーンソーマン。
今後の展開が楽しみです。
鬼滅の刃
今回は、前回、首が落ちたにもかかわらず無双状態を続ける鬼 猗窩座(あかざ)を止めた人物との回想エピソードです。
猗窩座も元は人間。
人間(狛治という名前)の時は、死ぬほど貧乏で、病気の親の治療代のために、盗みを散々働く、親想いの悪い子でした。
しかし、父親はそんな息子に対して申し訳ない気持ちと、息子にまっとうな道に進んでもらいたいがために、首を吊って自殺します。
「狛治へ 真っ当に生きろ まだやり直せる」
「俺は人様から金品を奪ってまで生きながらえたくはない」
「迷惑をかけて申し訳なかった」
しかし狛治(猗窩座)は、それで正しい道を歩いたわけではなかった。
世を恨み、みんな死んじゃえと思った狛治。
でも、そんな狛治を止めたのは(フルボッコにした)、主人公 炭治郎と雰囲気が似ている男でした。
この男の娘の面倒を見ることになった狛治。それがいったいなぜ、鬼に?
というか、こんないい人そうに見えて「妻が入水自殺した」とトンデモナイことをさらっと言っていたので、その点も気になります。
次回以降語られるエピソードは恐らくハンカチ必須でしょう!!
思春期ルネサンス!ダビデくん
今回は学園ものの定番、演劇ネタです。
文字通り女神だったヴィーナスさんが劇のヒロインをやるので、クラスメイトとの熾烈な争いに・・・負けた主人公 ダビデ。
じゃんけんであと一勝だったのに、役どころは「背景の木C」をやることになりました。
ちなみに私は男子校だったので、こういった劇はなかったのですが、本当にこういった「木」の役ってあるんでしょうか???? マンガあるあるですが、長年の疑問です。
そして、本番当日。
劇の主役 カタヤイネン(←誰やねん!)が、ヴィーナスさんと共演することが嬉しすぎて睡眠不足で本番中に倒れる。
代役は・・・ダビデ。
しかし、木のきぐるみが抜けないというギャグマンガ的展開のまま、舞台でヒロインに告白するダビデ。
ギャグマンガ至上屈指の名シーンが誕生しました。
ギャグマンガあるあるの世界にまで飛ぶ展開ですが、私は好きです。
なんでそこで「女神」じゃなくて「天使」じゃなかったのかは定かではありませんが、最近「変なキャラ」感が強かったヴィーナスさんが、名前の通りの「ヴィーナス(女神)」だった、という良回でした。
ジモトがジャパン
出だしから花見で宴会モード丸出しの「都道府拳部」。
彼らはあくまでも、水筒を持ってくるような中学生。シラフです。
しかし、完全に出来上がってしまって、なぜか小町はすでに恥ずかしすぎて凍っています。
そんな宴もたけなわな所に登場したのが、いつものマスラオと・・・トキオの妹 紗和。
紗和は、(中学1年なのに)山形を中心に覇権を握るレディースチーム「威喪Ⅱ會(いもにかい」の初代総長。
・・・中1なのに!
(というか東京の中学に入学したばっかだったから小学生だったって事)
そんな紗和がマスラオと組んで、都道府拳部の前に現れたのは、カッコイイお兄ちゃんであるトキオを「すぐに裸になる」ような、カッコ悪い男にした都道府拳部を潰すため。
この間まで小6だったのにこのすごみ。
ギャグマンガは細かいこと気にしない。これ鉄則よね。
ストーリーも定番を見せつつ、だいぶカッ飛んだ形で調理します。
話の展開は110mもある桜の木の上にいる、宮城県蔵王のキツネ村のキツネを救うため笑、みんなが一体となって、仙台大観音になってキツネを救うという感じでした。
相変わらず、「そんなのあるの?」みたいなネタで攻めてくるジャパン。
とりあえず47回っても終わらなそうなくらい、いろいろ出てきそうです。
めでたしめでたし。