今週のジャンプは脇役が大事でした
こんばんは、一つのことに集中するとなかなか他が進まない田中聖斗です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
もう金曜日ですぐ次のが出てしまう今週のジャンプです。
(以下ネタバレあり)
大人気、『約束のネバーランド』がアニメ化されるということで表紙でしたが、それよりも内容が、もう、やっと出てきたよ、
ノーマン!
少年誌なのにギャグもなく絶望ばかりで、健気に生きる子どもたちの姿しか希望のなかった本作で、ついに、「死んだはずの人が生きている」という少年誌展開!(の解説)
しかし、この先果たしてどうなっていくのか?
まったくもって未来は不透明だけど、最高の味方がつくということは、もっと過酷な状況になっていくんでしょう、マンガだから!
頑張れ、エマたち!
とはいえ、今週号の、というか今週も見所は、なんといっても『アクタージュ』。
主人公、夜凪景(よなぎけい)を見いだした映画監督、黒ちゃんが演出家、巌さんのいる病院から、慌てて舞台にたどり着いて、驚いたのは夜凪じゃなくてやっぱり、阿良也(あらや)。
なんならほとんど、阿良也の巌との、俳優になった理由の回想シーンでした。
「人生が退屈」
よく聞く言葉だけど、その本質をズバリ少年にぶつける巌さん。
知らん人が見たら、「強引すぎね?」という展開ですが、嘘をつくのが職業のハズの役者を、「嘘を吐かない者」と定義する巌。
「自分に正直に」というレベルの話ではなく、演じる役の気持ちに完全になりきる=嘘を吐かないという、役作りに命をかける阿良也を作った原点につながるエピソードです。
そのあと、星アリサの「役者はやめておきなさい」という言葉と、星アリサを役者として誘って断られちゃう巌さんの背中を見て、役者になることを決心した阿良也。
巌との別れを惜しむあまり、本来の予定にない演技をしてしまった阿良也。いよいよ、次回(こそ)、クライマックスの始まりですね!
大相撲の初場所は、貴景勝にガンガン押されてなすすべもなく敗れ去った白鵬が、優勝から遠ざかるんじゃないか?という展開ですが、『火ノ丸相撲』は、白鵬的な最強横綱 刃皇(じんおう)と同部屋の、大包平彰平(おおかねひら あきひら)にスポットが。
というか、大相撲編では、正直、『アクタージュ』じゃないけど、大包平がいろんな所で出過ぎじゃね? 草薙(くさなぎ)とかより全然出てるけど? 意味深な感じで。
というくらい伏線を作ってきた大包平。
高校編では記憶にも残っていない大包平。
そんな大包平のいろんな顔が見られる今回。
やたら凶悪な顔つきの大包平
同級生の前で、誰よ?な顔をするちょっと前の大包平
意味深にちょこちょこ出てたのは、まさかのまさかで刃皇を倒すのはコイツだぜという驚きの展開を予感させる大包平。
そんな大包平。
高校時代に同じ高校で、つねに二番手にさせられてきた、童子切(どうじぎり)との全勝対決に臨みますが、これが、ヤバい展開になるんじゃなかろうか!? という引きで終了。
・・・・なんでそんなに大包平推しなの? 作者は!?
『ジャパン』も相変わらずの個人的に好きな展開でした。
赤べこをカラータイマーにするなんて発想、俺にはない・・・(いらないと思うけど)
『Dr.STONE』も、子どもに説教をたれずにいろんなことを教えてくれるストーリー展開で、いつも勉強になります。
縄文時代から弥生時代になった時の「狩猟に限界が来て農耕に~」という展開が、まさかの格好良さで説明してくれる本作品。
しかも、新キャラがなんかいい感じにハマりながら、なぜか「尻」が少し見えるバックショットも狙ってんのかと思う、商業誌としてのバランス感覚の良さも見事です。
少し残念だったのが、『僕のヒーローアカデミア』。
まさかの新能力開眼はよいけど、それより気になるのが、やっぱり大して活躍しない麗日(うららか)。
やっぱり、地味ヒロインの域を超えないのか、麗日!
心なしかシルエットが、より大人の女性として描かれるようになったが、なんか個性がパッと活きないのが残念だぞ、麗日!
麗日さんの次なるヒロイン展開を期待します。