ちょうどいい
物事には、
「ちょうどいい」適正規模というものがある。
たとえば、
愛が重すぎても困る、とか。
人口が多すぎても食糧難で困る、とか。
だから、「ちょうどいい」を求めて
中国政府は一人っ子政策を行った。
しかし、それが何十年も経つと、
今度は、「ちょうどよくない」となった。
「ちょうどいい」とは、結構都合のいいものだ。
今日、公園のブランコの下に
ちょうどいい水たまりができ、
ちょうどいい感じの量で桜の花びらが浮いていた。
美しい
でも、現実問題、
桜の花びらが全部落ちれば
花びらだらけで水たまりがわからないし、
子どもたちがブランコで遊びだせば
花びらなんて土とまみれてぐちゃぐちゃだ。
だから、今日はちょうどよかった。
でもきっと、
あと何時間もすれば
子どもがやってきて、ぐちゃぐちゃになる。
あと何日もすれば
花びらがぜんぶ落ちて、ぐちゃぐちゃになる。
ちょうどいいというのは、ほんの一瞬。
それくらいが、「ちょうどいい」のかもしれないね。
思ったようにはいかないものだから。